徹底した滅菌処理の後、滅菌バッグで保存される器具
当院では医療器材に対して徹底した洗浄・滅菌管理を行い、また可能な限りディスポーザブル(使い捨て)製品を使用することで院内感染の防止に努めています。
スタッフが『自分や家族に使用しても安全だ』と思えるような徹底した滅菌システムを構築しておりますので安心して治療をお受けいただけます。
器具に付着した唾液や血液を洗浄液とスポンジを用いて洗い落とします。
使用済みの器具 紙コップや紙トレーはもちろんディスポーザブル
手洗いによる予備洗浄。危険な器具は洗浄機を使用する
洗浄力の優れた洗浄液を用いて細菌やウイルスを除菌します。
当院ではドイツ応用衛生協会およびドイツ衛生微生物協会認定のデュールデンタル社の除菌洗浄液を使用しています。
細菌・真菌・エイズウィルス・B/C型肝炎ウイルス・結核菌に対してわずか1分間で作用する強力な洗浄液です。
デュールデンタル社の除菌洗浄液ID220は除菌力に優れる
主な作用病原体
アシネトバクター・バウマニ,アデノウイルス,アスペルギルス・フミガタス,百日ぜき菌,カンピロバクター,カンジダ,クラミジア,コロナウイルス,コリネバクテリウム・ジフテリア,コクサッキーウイルス,大腸菌,腸管出血性大腸菌,腸内細菌科菌群,エンテロウイルス,エプスタイン・バール・ウイルス,ESBL産生菌,グリコペプチド耐性腸球菌,ハンタウイルス,A型肝炎,B型肝炎,C型肝炎,D型肝炎,E型肝炎,単純ヘルペスウイルス,HIV ヒト免疫不全ウイルス,ヒトパピローマウイルス,クレブシエラ・ニューモニエ,レジオネラ,リステリア・モノサイトゲネス,マールブルグウイルス,麻疹ウイルス,髄膜炎菌,ミクロスポルム,多剤耐性菌,多剤耐性グラム陰性菌,MRSAメチシリン耐性黄色ブドウ球菌,ムンプスウイルス,ヒト型結核菌,ノロウイルス,オキサシリン耐性黄色ブドウ球菌,パラインフルエンザウイルス,ポリオウイルス,ポックスウイルス,緑膿菌,狂犬病ウイルス,風疹ウイルス,ロタウイルス,RSウイルス,サルモネラ,チフス菌,パラチフス菌,SARS,ロナウイルス,赤痢菌,黄色ブドウ球菌,レンサ球菌,化膿レンサ球菌,水痘・帯状疱疹ウイルス,コレラ菌,耐性腸球菌,耐性黄色ブドウ球菌
また、歯を削るバーや根管治療に用いる細い切削器具(リーマー・ファイル)等は目に見えない微小な削りカス(切削片)が付着します。
その為、これらの器具には超音波洗浄機を使用し超音波振動で切削片を完全に除去します。
その際もデュールデンタル社の除菌洗浄液ID220に浸しながら行うため除菌効率が高まります。
歯を削るバー ダイヤモンド粒子の凸凹に切削片が付着する
根管治療用のリーマー 根管内の切削片や血液が付着する
超音波洗浄機 洗浄液とともに使用することで除菌効率が上がる
洗浄、除菌が行われた器具はオートクレーブという高圧蒸気滅菌器にてさらに無菌状態になります。
オートクレーブは2気圧の飽和水蒸気によって温度を121℃に上昇させ、20分間処理することで、ほぼ全生物を死滅させることができるのです。
オートクレーブ滅菌器 高圧と蒸気により細菌を死滅させる
滅菌された器具は次に使用するまで抗菌状態で保管されます。
治療に使用するまでは滅菌バッグに入れた状態か紫外線殺菌保管棚に入れられて保管しています。
頻繁に使用する基本セットも患者様の目の前で滅菌バッグから開封するため安心して治療を受けていただけます。
滅菌バッグシーラー 滅菌前に器具を滅菌バッグ入れ完全にシールする
紫外線殺菌棚 常に紫外線にさらされることで抗菌状態が維持される
ディスポーザブル製品とは一回限りの使用で廃棄する使い捨て製品のことです。
当院ではディスポーザブル製品を積極的に使用し、患者様ごとに新品を提供できるよう心がけています。
器具を乗せるトレーや紙コップ、患者様のエプロンなどは当然ディスポーザブルです。
また歯の表面を磨く(PMTC用)シリコン素材のチップなどもディスポーザブル製品を使用しています。
基本セット 金属製品以外はディスポーザブル
PMTC用のシリコンチップも患者様ごとに破棄するディスポーザブル製品
赤坂クレール歯科クリニックでは最新CT機器トロフィーパン・スマートオシリス3Dを導入しています。
従来の歯科用レントゲンは二次元画像なので歯や骨の状態を立体的に把握することは困難でした。また、CTは大きな施設にしか設備されていないことが多いため、詳しく検査をするために他の病院まで足を運んでいただくこともありました。
当院では詳しい検査が必要な時に院内で3D画像を撮影し、その場で診断結果をお伝えできるため治療がスムーズに行えます。
【低被曝型CT】
通常、CTとなると患者さんが受ける放射線の被曝量はかなり大きくなります。通常のCTスキャンは、1回の撮影で約7mSv(ミリシーベルト)ほどの放射線量を受けると言われています。
これが、歯科用CTとなると1回あたり約0.1mSvと格段に下がります。 さらに、当院が導入したトロフィーパン・スマートオシリス3Dでは、最短7秒での高速撮影が可能なため、これまでの歯科用CTよりも被曝量を軽減することができます。これは、CTとはいえ、ほかの歯科用レントゲン写真(デンタルやパノラマ)とほとんど変わらない被曝量で、安心して撮影させていただけるようになっています。
歯科用CT機器 トロフィーパン・スマートオシリス3D
撮影後すぐに3D画像を見ながら診断結果をお伝えできる
大きい画面で分かりやすくご説明します
当院では口腔内スキャナーPrimescan(プライムスキャン)を導入しています。
口腔内スキャナーとは、口腔内を小型カメラで撮影し、そのデータをもとにコンピュータを介して立体画像を再現し、モニター上に映し出す装置です。
光学印象とも呼ばれ、口腔内の細部まで精密に捉えることができるので、必要な情報を正確に伝えることができます。
従来の歯の型取りは寒天やシリコンなど印象材を口腔内に挿入し、材料を硬化させることで、歯の陰型を採得していました。
そこへ石膏を注ぐことで歯型の模型を作製し、詰め物や被せ物の作製作業を行います。
しかし、口腔内スキャナーを用いると、型取り材料を口腔内に挿入する必要がなく、石膏模型も作製せず、すべてコンピューター上でデジタル処理を行い、詰め物や被せ物を作製することが出来るようになります。
各材料の寸法変形を気にすることがなくなるだけでなく、様々な医療廃棄物の削減、また医療従事者の感染予防にもつながります。
「Primescan(プライムスキャン)」は、従来のスキャナーに比べ、5倍のデータ量でスキャンタイムは1/4に短縮されました。精度・操作性・スピードに優れた、次世代の口腔内スキャナーです。
1秒間に100万を超える3Dポイントを処理し、写真のようにリアルで極めて正確なデータを作成します。天然歯および様々なマテリアルの修復物の表面を迅速かつ容易にスキャンが可能になりました。
当院では、口腔内スキャナーをジルコニア治療やインプラント治療に使用するだけでなく、患者様の口腔内を撮影しデジタル画像をお見せすることで現状の把握や治療計画の立案に活用しています。