2020.02.26
残存歯質が少なくクラウンを維持させづらい
咬合面からの様子
周囲の歯の色調や歯肉に調和したセラミッククラウンが装着された
ファイバーポストを植立し圧排法を行い歯肉縁下にクラウンマージンを設定
シリコン印象材による精密印象。歯周ポケットの形態まで型取りできている
色調採得。周囲の歯牙の色調を参考にする
セラミックレイアリング法によりグラデーションを再現
最終形態を見据えた仮歯を装着し、しばらく生活もらい経過を見る
初診時のご相談内容 | 事故により前歯を強打し、差し歯ごと歯が折れてしまったため、審美面と機能面で回復させたい。抜歯は避けたい。 |
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診断結果 | 歯茎から出ている歯牙(縁上歯質)が少なく、クラウンを維持させるためには工夫が必要な状態。また、1本だけのクラウンが審美的にも調和できるようセラミックレイアリング法を駆使したオールセラミッククラウンの作製が適している。 |
行った治療内容 | 基礎治療として根管治療を行い、ファイバーポストを植立した。その後、歯肉圧排法によりクラウンの立ち上がりが歯周ポケット内になるように設定し、クラウンの接着面積を増し維持安定を図った。歯周ポケット内の細部まで型どりができるよう、二重圧排を施しシリコン印象材にて精密印象(型取り)を行った。ジルコニアフレームにセラミックレイアリング法を用い、周囲の歯牙に調和するセラミッククラウンを作製し、強度の高いレジンセメントにて接着した。 |
治療回数・期間 | 基礎治療の根管治療後、ファイバーポストの植立およびプロビジョナルレストレーション(仮歯)を被せた状態で、2週間ほど経過をみた。 その後、型取りを行い、さらに2週間後にセラミッククラウンを装着した。 |
およその費用 | 治療費総額 158,000円(税別) |
治療のリスクについて | ・セラミックは使用環境によって外れてしまうことがあります。 ・セラミックも十分なメンテナンスを行わないと、周辺の歯から虫歯になることがあります。 ・強い食いしばりがあったり高度の高いものを誤って噛んだりするとセラミックが割れてしまうことがあります。 |