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50代男性 欠けた奥歯を強度がある「ジルコニア」の「オーバーレイ(オクルーザルベニア)」で修復ししっかり噛めるようになった症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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50代男性 欠けた奥歯を強度がある「ジルコニア」の「オーバーレイ(オクルーザルベニア)」で修復ししっかり噛めるようになった症例

2024.05.30

治療前

治療中

治療後

はじめのご相談内容 「左上の奥歯が食いしばりで欠けてしまった。過去に何度か修復をしているがいくら治療しても欠けてしまうので、強度のある素材で治療したい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、今回欠けてしまった左上奥歯(第2大臼歯/7番)は、過去に保険診療内の歯科用プラスチック「コンポジットレジン」による修復を行った部位でした。
しかし、患者様の噛む力が強いことが原因でコンポジットレジンが削れており、今回、新たに歯が欠けてしまっています。

奥歯はもともと力がかかる部位なうえ、患者様の噛みしめる力や歯ぎしりの癖が強いことで、過去に何度も歯が欠けるトラブルが起きていたため、これ以上コンポジットレジンによる修復は難しいと診断しました。

行った治療内容 患者様は「被せ物は強度がある素材で作ってほしい。ただ、歯を削る量は最小限にしたい」と希望されていたため、素材には天然歯に近い色合いで耐久性にも優れ、長期間の使用でも変色しにくい「ジルコニア」を提案しました。
被せ物の形状には歯を全部覆うタイプではなく、歯の噛み合わせ部分だけを覆う浅いタイプの「オーバーレイ(オクルーザルベニア)」を提案し、了承いただきました。

まずは麻酔を行って左上奥歯(第2大臼歯)の古いプラスチックの詰め物を除去し、オーバーレイを装着する面を丁寧に削ってから、しみ止めの薬を塗布します。

次に歯の形をきれいに整えてから、口腔内スキャナーで歯の形を3Dデータ化する「光学印象」を行いました。光学印象は従来の型取りと比較して短時間で行えるため、患者様の負担を軽減できるのがメリットです。
最終的な詰め物ができあがるまでに少し時間がかかるため、削った奥歯には一時的な詰め物を入れ、初回の治療を終了しました。

2回目の来院時に、完成したジルコニアで作製したオーバーレイを奥歯に合わせたところ、ぴったりと適合したことが確認できたため、装着前に被せ物がしっかり密着するよう以下の前処理を行いました。

・被せ物にはタンパク質の除去と、詰め物がしっかりくっつくように歯の接着面を加工する「エッチング処理」のあと、エタノール液による超音波洗浄
・歯はしっかりと清掃したのち、歯の一番外側の歯質「エナメル質」にエッチング処理

最後に、高性能のレジンセメントで歯と被せ物を接着、噛み合わせが正常なことを確認して治療を終了し、後日噛み合わせの確認のため再度来院いただきました。

術後の経過・現在の様子 ジルコニアで作製したオーバーレイは周囲の歯になじみ、噛み合わせも正常です。

患者様には「痛むこともなくしっかりと噛むことができる。今までと違って、安心して食事ができてうれしい」と大変お喜びいただきました。

現在は、定期的なメンテナンスで通院いただいています。

治療期間 10日
治療回数 2回
およその費用 100,000円
(ジルコニアオーバーレイ)
治療のリスクについて ・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です
クリニックより 近年、セラミック素材の接着強度を増加させるための処理法や接着法が確立されたことで、力のかかる奥歯に対しても薄いセラミックによる治療が可能になっています。従来であればクラウン治療(被せ物)が必要とされた本症例でも、セラミックの接着力を最大限に活用したため、歯を削る量は必要最低限で治療を終了することができました。
被せ物や詰め物でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
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