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20代女性 銀歯の下に発生した虫歯を除去しガラス系セラミックの詰め物「e.max」で修復した症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

赤坂液徒歩2分 日祝休診

20代女性 銀歯の下に発生した虫歯を除去しガラス系セラミックの詰め物「e.max」で修復した症例

2024.07.31

治療前

治療後

はじめのご相談内容 「冷たいものを口にすると、右上の奥歯がしみる。また、古い銀歯の中で虫歯が再発していないか心配なので、虫歯になりにくい詰め物で治療したい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、右上の奥歯2本に古い銀の詰め物「パラジウムインレー」が装着されていましたが、詰め物と接触している歯の部分が暗くなっており、金属の劣化が見られます。レントゲン撮影で詳しく検査したところ、この奥歯2本の間に虫歯が認められました。

パラジウムインレーは時間が経つと劣化し、歯と詰め物の境目から剥がれて隙間が生じるため、その隙間に細菌のかたまり「プラーク」が入り込み、虫歯が再発したと考えられます。

このまま放置すると、さらに虫歯が進行するおそれがあるため、早急な治療が必要だと診断しました。

行った治療内容 虫歯を取り除き、新しい詰め物で修復する治療が必要であることをお伝えしました。
患者様は虫歯になりにくい詰め物での治療を希望されているため、以前と同じパラジウムインレーによる修復は、経年劣化によって虫歯が再発しやすくなるためおすすめできません。また、保険適用の白い被せ物「CAD/CAM治療」で使われるレジン系の素材も、吸水性があるため劣化しやすく、再び虫歯になるリスクが高くなります。

以上のことから、劣化しにくく虫歯になりにくい自由診療の素材「セラミック」の中でも、強度に優れ透明感があるガラス系セラミック「e.max」で詰め物を作製することを提案し、了承いただきました。

まず麻酔をして古いパラジウムインレーを除去し、虫歯のみを染める薬液「う蝕検知液」を使用しながら、取り残しのないよう丁寧に虫歯を除去し、歯の形を整えます。
削った部分がしみるのを予防するため、歯の神経に近い層「象牙質」を保護する薬液「コーティング剤」を塗布しました。

次にぴったりと合った詰め物を作製するため、細部までしっかり再現できて変形しにくい「シリコーン印象材」による精密な型取りを行い、削った部分に仮の詰め物を入れて初回の治療は終了です。

約1週間後、完成した「e.maxインレー」がぴったりと適合していることを確認できたため、噛み合わせを調整し、詰め物がしっかりと密着するように以下の前処理を行いました。

・詰め物の接着面:タンパク質を除去し、接着面を加工する「エッチング処理」を行ったあと、エタノール液を使った超音波洗浄
・接着する歯の表面:外側にある層「エナメル質」へのエッチング処理をしてから、象牙質の表面に薄い膜を作る「ボンディング処理」

最後に、耐久性と接着力が高い「レジンセメント」で歯と詰め物を接着し、噛み合わせに問題がないことを確認してからすべての治療を終了しました。

治療時間 約1週間
治療回数 2回
およその費用 約120,000円
e.maxインレー2本
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
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