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50代男性 奥歯を抜いたあと骨造成処置とインプラントを併用して噛み合わせを改善した症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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50代男性 奥歯を抜いたあと骨造成処置とインプラントを併用して噛み合わせを改善した症例

2024.10.06

治療前

治療中

治療後

はじめのご相談内容 「左下の奥歯がグラグラしていて、噛むと痛むようになった。しっかり噛める治療をしてほしいが、入れ歯は避けたい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、左下の奥歯2本(第1大臼歯、第2大臼歯)は欠損しており、銀歯が装着されていた左下の2本の歯(第1小臼歯、第2小臼歯)もグラグラと揺れていたため、しっかり噛むことができない状態です。

レントゲン撮影の結果、歯茎に炎症が起こる「歯周病」が進行したことが原因で歯を支える骨が溶け、噛む力に歯が耐えられずグラグラしていることが判明しました。

残念ながら、この状態では歯の温存が難しく、放置すれば噛み合わせがさらに不安定になり、身体に悪影響を及ぼすおそれもあるため、しっかり噛めるように治療する必要があると診断しました。

行った治療内容 歯周病が進行した左下の第1小臼歯と第2小臼歯は抜く必要があることをお伝えし、抜歯後は噛み合わせを改善するための治療として、取り外し式の入れ歯と人工歯根を埋め込む「インプラント」を提案しました。

患者様は「入れ歯以外の治療方法がいい」との理由から、インプラントを希望されました。
また、抜歯する歯の周囲の骨は歯周病の影響で減少していたため、骨を強化する処置を行ってからインプラントを埋入することもお伝えし、同意いただいています。

まず、CT画像をもとに骨の厚みや神経の位置などを立体的に確認できるシステム「インプラントシミュレーションソフト」を使用し、インプラントを埋入する正確な角度、方向、深さなどを決定します。また、シミュレーションに基づいて、患者様専用のマウスピース型補助装置「ノーベルガイド」を作製しました。

次に、抜歯と同時に骨の再生を促すため、抜歯部に骨材を埋め込む骨造成処置「ソケットプリザベーション」を行いました。

インプラント埋入手術では、事前に歯のクリーニングと消毒を行い局所麻酔を施したあと、口腔内に装着した「ノーベルガイド」に従って、インプラント体を正確な位置と角度で埋入します。
今回は、歯肉の切開や剥離をせずに行う「フラップレス手術」を採用しました。

手術後はCT撮影でインプラントの埋入状態を確認し、無事に埋め込めたことを患者様に説明しています。

3ヶ月後、インプラントと骨がしっかり定着したのを確認したあと、仮歯を装着して噛み合わせに問題がないか経過観察を行いました。

最終的な被せ物の素材には、強度と耐久性に優れた白い素材「ジルコニア」を選択しました。
ぴったりと合う被せ物を作るために型取りを行い、インプラント2本を土台にして人工歯を連結する「ブリッジ」を作製します。
後日、被せ物の噛み合わせやフィット感に問題がないことを確認し、インプラントと被せ物を小さなネジ「スクリューリテイン」で固定して治療を終了しました。

治療期間 約8ヶ月
(抜歯後の治癒待機に3ヶ月、インプラント埋入後の待機に3ヶ月)
およその費用 1,155,000円
(インプラント2本、ジルコニアブリッジ、各検査と付随する処置の費用を全て含む)
治療のリスクについて ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります 
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
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