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20代男性 詰め物の下で再発した虫歯を取り除きe.maxやジルコニアで修復した症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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20代男性 詰め物の下で再発した虫歯を取り除きe.maxやジルコニアで修復した症例

2024.10.19

治療前

治療中

治療後

はじめのご相談内容 「右上の奥歯が冷たいものでしみるようになった。10年ほど前に治療をしたが、銀歯の下も心配なので診てほしい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、右上の奥歯3本には、奥側から順に銀の被せ物「パラジウムクラウン」、銀の詰め物「パラジウムインレー」、樹脂の材料「コンポジットレジン」でそれぞれ修復されていました。
しかし、これらの材料は劣化しており、歯と材料の間に隙間が生じています。また、レントゲン検査からも被せ物や詰め物の下で虫歯が再発していることが確認できました。

パラジウムは経年劣化しやすく、隙間に汚れが溜まり清掃も困難になります。
このまま放置すると、虫歯がさらに進行して痛みが出たり、歯を失ったりするおそれもあるため、治療が必要と判断しました。

行った治療内容 歯と歯の間「隣接面」に対する治療には、コンポジットレジンやパラジウムで修復する方法があります。
これらは保険診療のため費用を抑えられますが、経年劣化で再び虫歯が生じる可能性があります。

そこで長期的な健康維持を目的として、自由診療のため費用はかかるものの、見た目が自然で劣化しにくく、抗菌性にも優れた材料「セラミック」での修復を提案し、同意いただきました。

この際、セラミックの中でも手前2本はとくに透明感のあるガラス系セラミック「e.max」を採用しています。また、患者様は食いしばりが強い傾向にあることから、一番奥の歯はより耐久性に優れた素材「ジルコニア」を選択しました。

まず局所麻酔を施し、右上の奥歯3本のうち手前側2本のインレーとコンポジットレジンを丁寧に除去します。虫歯部分には、虫歯のみを染める薬液「う蝕検知液」を用いて、取り残しがないよう丁寧に除去し、形を整えました。
その際、歯を削った部分がしみるおそれがあったため、神経に近い層「象牙質」を保護する薬液「コーティング剤」を塗布しています。

次に、歯にフィットした詰め物を作製するため、細部までしっかりと再現でき、変形しにくい「シリコーン印象材」で精密な型取りを行いました。その後、仮詰めをして初回の治療を終了しました。
被せ物には、塗料を染み込ませて自然な色合いを再現する「ステイニング」を施し、周囲の歯となじむように仕上げています。

約1週間後、完成したe.maxオールセラミックの詰め物がぴったりと適合していることを確認し、噛み合わせを丁寧に調整しました。

その後、接着強度を高めるための前処理として、セラミックの接着面にはタンパク質を除去して加工する「エッチング処理」のあとに無水エタノールに浸して超音波洗浄を実施し、象牙質にも接着効果のある「ボンディング処理」を施しました。

最後に、接着力と耐久性のある「レジンセメント」で接着し、噛み合わせに問題がないことを確認しています。

残っていた右上の一番奥の歯も同様に治療を行いました。
劣化した被せ物と虫歯をしっかり除去して歯の形をきれいに整えたあと、型取りを行って作製したジルコニアの被せ物を装着し、すべての治療を終了しました。

治療期間 約4週間
治療回数 4回
およその費用 約298,000円
(e.maxの詰め物とジルコニアの被せ物のステイニングも含む)
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
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