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60代女性 被せ物や詰め物が破損した歯をジルコニアクラウンとジルコニアオーバーレイで修復した症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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60代女性 被せ物や詰め物が破損した歯をジルコニアクラウンとジルコニアオーバーレイで修復した症例

2024.12.04

治療前

治療後

はじめのご相談内容 「左上の奥歯に物が詰まりやすく、舌触りがザラザラしている。古い被せ物が破損している気がするので診てほしい」とご相談いただきました。
カウンセリング・診断結果 拝見したところ、左上の奥歯(第1大臼歯)は、金属フレームに天然歯のような透明感がある「セラミック」を焼き付けた被せ物「メタルボンドクラウン」で治療されていました。しかし、経年劣化により噛み合わせの面がすり減って内部の金属が露出し、被せ物と歯の間に生じた隙間から細菌が入り込んで虫歯が再発しています。

また、その奥の第2大臼歯には、歯科用プラスチック「レジン」とセラミックを混ぜて作られた詰め物「ハイブリッドレジンインレー」が装着されていましたが、こちらも劣化でヒビ割れや隙間ができ、虫歯の再発が認められます。

このまま虫歯が進行すると、痛みが出てくる可能性や、最終的には歯を失うおそれもあるため治療が必要と診断しました。
行った治療内容 劣化により破損した被せ物と詰め物を取り外して虫歯を治療し、新しい素材で修復することをお伝えしました。奥歯は噛む力が強くかかる部位のため、今回はセラミックの中でも耐久性に優れた「ジルコニア」が適していることと、それぞれの歯に合わせて以下の被せ物による修復方法を提案し、同意いただきました。

・第1大臼歯:ジルコニアの表面に着色処理した「ジルコニアステイニングクラウン」
・第2大臼歯:噛み合わせ部分のみを覆う浅いタイプの被せ物「ジルコニアオーバーレイ」

まず痛みを抑えるために麻酔を行い、古い被せ物と詰め物を除去してから、虫歯部分に色を付ける「う蝕検知液」を使用して丁寧に虫歯を取り除きました。

歯の形を整えたあと、歯がしみないよう神経を保護するコーティング剤を塗布しています。
次に、細部まで正確に再現できる「シリコーン印象材」で精密な型取りを行い、仮詰めをして初回の治療を終了しました。

約1週間後、ジルコニアステイニングクラウンとジルコニアオーバーレイが完成しました。ジルコニアは高い耐久性がメリットである一方、硬すぎてほかの歯を傷つけることがあるため、噛み合わせを慎重に調整してから、接着強度を高めるため以下の前処理を行っています。

被せ物:薬液で接着面をデコボコにする「エッチング処理(酸処理)」をしてから、清潔にするために消毒液に浸す超音波洗浄
被せ物を装着する歯:表面にエッチング処理を施し、接着効果のある薬液を塗布する「ボンディング処理」

最後に、耐久性と接着力の高い「レジンセメント」を使って装着し、治療を終了しました。
治療期間 約1週間
治療回数 2回
おおよその費用 約228,000円
(ジルコニアステイニングクラウン、ジルコニアオーバーレイ)
治療のリスク ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です
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