むし歯にかかっていてもホワイトニングすることは可能ですか？千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック
東京赤坂の歯医者さん、赤坂クレール歯科クリニックです。
今回のテーマは「ホワイトニング」です。
ホワイトニングは、歯の見た目を白くする審美目的の治療です。
ただ、ホワイトニングを希望する全ての人が、お口の中が健康とは限りません。
例えば、むし歯にかかっている場合、そのむし歯を放置してホワイトニングすることは可能なのでしょうか。
そこで、ここではむし歯にかかっている人が、ホワイトニングするケースについて解説していきます。
目次
むし歯にかかった人でも、ホワイトニングすることは可能です。しかし、その場合はむし歯を治すことを優先する必要がありますから、ホワイトニングできるのは、むし歯の治療を終えてからになります。
ちなみに、これは歯周病においても同じことがいえます。
つまり、むし歯や歯周病にかかっている人がホワイトニングを希望する場合、ホワイトニングすることは可能ですが、それができるのはむし歯や歯周病を治してからになります。
では、むし歯や歯周病の治療を行いつつ、同時にホワイトニングすることは可能なのでしょうか。
これについては不可能であり、むし歯や歯周病の治療とホワイトニングを同時に行うことはできません。
仮に同時に起こった場合、ホワイトニングの薬剤によって知覚過敏が起こる可能性があります。
さらに、治療において詰め物や被せ物の処置を必要とした場合、これらの接着が不安定になってしまうのです。
接着が不安定になると、本来なら生じない隙間が生じてしまい、そこから細菌が入り込むことで、せっかく治療したむし歯が再発しやすくなってしまいます。
医師の判断によっては、むし歯や歯周病にかかっていても、ホワイトニングできるケースがあります。
考えられるケースは2つで、1つ目に一部の歯のみホワイトニングするケースです。
例えば、前歯だけホワイトニングを希望して、奥歯がむし歯の状態なら、ホワイトニングできるかもしれません。
2つ目に、むし歯や歯周病が完全に初期段階のケースです。
この場合も、症状によってはホワイトニングできるかもしれません。
いずれのケースにおいても、「かもしれない」と曖昧な表現をしましたが、それは医師に判断次第になるからです。
むし歯が神経まで進行している場合は、むし歯の治療を優先する必要があるのはもちろんですが、神経を失って歯が黒く変色していると、その歯を白くすることはできなくなります。
神経を失うことで変色した歯は、ホワイトニングをしても効果がないのです。
他にも、テトラサイクリンと呼ばれる抗生物質によって変色した歯は、ホワイトニングをしてもあまり効果がなく、変色の原因によっては本来の効果を得られないのです。
このようなケースにおいては、セラミック治療などで対処することになります。
ホワイトニングできないケースをもう一つ解説すると、人工物をホワイトニングするケースです。
例えば、むし歯治療で銀歯の詰め物を入れた人が、「銀歯をホワイトニングしたい」と希望するケースです。
このような場合、ホワイトニングすることはできません。
もちろん、銀歯を使用している人がホワイトニングすることはできますが、白くなる対象の歯は天然歯のみであり、銀歯を白くすることはできません。
ただ、他の治療法で対処することは可能であり、この場合は銀歯をセラミックにすれば良いのです。
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングだけでなく、自宅で行うホームホワイトニングという方法もあります。
さらに、これらのホワイトニングを併用した、デュアルホワイトニングと呼ばれる方法もあります。
オフィスホワイトニングは、効果が出るのが早い分、後戻りするのも早く、ホームホワイトニングは効果が出るまでに時間がかかる分、白さが長持ちします。
また、デュアルホワイトニングは、それぞれのホワイトニングのメリットを取り込んだ方法になります。
いかがでしたか？
最後に、ホワイトニングについてまとめます。
1. むし歯の治療が優先 ：むし歯がある場合は、むし歯を治療した後にホワイトニングする流れになる
2. 同時に治療を進めることは可能なのか ：むし歯や歯周病の治療をしながら、ホワイトニングすることはできない
3. むし歯や歯周病にかかっていてもホワイトニングできるケース ：医師の判断によって可能なケースもある
4. むし歯が神経まで進行している場合 ：神経を失って変色した歯は、ホワイトニングしても白くならない
5. 人工物のホワイトニングは不可能 ：銀歯などの人工物をホワイトニングすることはできない
これらのことから、ホワイトニングについて分かります。
このように、お口の健康状態によってはホワイトニングできないケースがありますし、歯の変色の原因によっては、ホワイトニングしても白くならないケースがあります。
そのため、ホワイトニングを希望される方は、一度医師にご相談ください。
