東京赤坂の歯医者さん、赤坂クレール歯科クリニックです。
長年歯科治療で使用されてきた銀歯ですが、現代の歯科医療では、美しさと機能性を兼ね備えたセラミックが多くの人々に選ばれています。
この記事では銀歯がよくない理由と、セラミックが優れている理由について解説します。
銀歯とセラミックの違いを理解し、自分に最適な治療方法を選ぶための参考にしてください。
目次
銀歯は長年にわたり日本の歯科治療で広く使用されてきました。しかし近年では、「銀歯がよくない」という声が大きくなっています。
主な銀歯のデメリットは、以下の3つです。
それぞれを順に見ていきましょう。
銀歯には金属が使用されており、長期間口内にあることで微量の金属イオンが体内に溶け出す可能性があります。
一部の人にはアレルギー反応が生じる恐れがあります。症状としては皮膚のかゆみや発疹、さらに重篤な症状が出て体全体に影響を及ぼす可能性があり、大きなリスクといえます。
銀色の詰め物は特に前歯部分で目立ちやすく、見た目に影響を与えます。
特に多感な時期の子どものなかには、銀歯の見た目を気にして笑顔を控えるようになる例も珍しくありません。
銀歯は、時間が経つと被せた歯との間に隙間が生じることが多いです。
そのため、汚れや細菌が入り込み、虫歯が再発するケースも多く報告されています。以前治療した銀歯の下で再度虫歯が発生し、痛みを感じるようになることもあります。
銀歯が劣化していると感じる場合は、必要に応じてセラミックなどの代替材料への変更を検討することが望ましいでしょう。
このように銀歯はデメリットが多く、長期的な健康や審美性を考慮するとおすすめできません。
セラミックは、近年歯科治療において銀歯の代わりになると非常に注目を集めている素材です。選ばれている4つの理由を解説します。
セラミックは天然歯に近い見た目を再現できる素材です。透明感や色調を調整することで、周囲の歯と違和感なく調和させることが可能です。
特に前歯の治療においては、自然な美しさを求める患者さんにとって最適な選択肢といえます。
セラミックは強度が高く、経年劣化に強い素材です。適切なケアを行えば、長期間にわたって使用できます。
そのため初期費用は高くなるものの、耐久性が高く再治療の必要性が低いため、長期的には経済的な選択肢となり得ます。
セラミックの表面は滑らかで、プラークや細菌が付着しにくい特性です。日々の歯磨きや歯科医院の定期受診で簡単に清潔な状態を保てます。
二次虫歯や歯周病のリスクを低減し、口腔衛生の向上を目指せます。
セラミックは金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がありません。銀歯では腫れたりかゆみなどの症状が心配という金属アレルギーの方にとっても、セラミック治療は有効な選択肢となります。
セラミック治療は魅力的な治療法ですが、始める前に知っておくべきポイントがあります。セラミック治療を検討中の方や銀歯をセラミックに変えようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
セラミック治療は、銀歯とは異なり保険適用外の自費診療となります。そのため、治療費は歯科医院によって異なり、保険治療よりも高額になるケースも少なくありません。
治療を受ける前に必ず歯科医院に費用について問い合わせ、治療計画や費用に関する詳細な説明を受けることが重要です。
セラミック治療では、健康な歯を削る場合があります。一度削った歯は元に戻りません。また、健康な歯を削ることに心理的な抵抗を感じる方も多いです。
歯を削る処置が必要な場合は理由やリスクについて歯科医師に詳しく説明してもらい、納得した上で治療を受けることが重要です。
セラミック治療は、一度治療すれば終わりではありません。銀歯と比較してセラミック自体は劣化しにくいですが、歯茎や土台となる部分に問題が発生することがあります。
治療後も定期的に歯科医院で検診を受け、口腔内の状態を良好に保つことが大切です。
いかがでしたか。
銀歯は見た目だけでなく、金属アレルギーや口腔環境への悪影響などさまざまなデメリットがあります。
「銀歯がよくない」と感じる方は、セラミックを検討してみるとよいでしょう。
セラミックは自費治療で定期的なメンテナンスが必要といった注意点があるものの、銀歯に代わる治療法として注目されています。
歯科医師と十分に相談して、健康的で美しい笑顔を手に入れましょう。