2022.10.19
はじめのご相談内容 | 「右上の銀歯の周りが黒くなっており、虫歯ではないかと心配です」とご相談をいただきました。 |
---|---|
診断結果 | 拝見したところ、銀歯として使用されていたパラジウム製の詰め物(インレー)の周囲が黒くなっており、一度治療した被せ物や詰め物の隙間からまた虫歯になる「二次虫歯」と診断しました。
虫歯治療後の新しい詰め物の素材についてお伺いしたところ、患者様は「劣化しづらく、二次虫歯のリスクが低い素材で治療したい」とご希望されました。 |
行った治療内容 | 患者様のご希望に沿って、詰め物の素材は「セラミック」をご提案しました。 まず古い銀歯を除去した後、虫歯を「虫歯検知器」にて確認しながら、拡大鏡を用いて慎重に除去しました。 セラミックインレーを作製する際は、形が変わりにくく精密な型取りができる「シリコン印象材」を用いて行い、適合性が高く、高い精度の詰め物になるよう努めました。 |
術後の経過・現在の様子 | 周囲の歯と調和がとれた白い歯になり、きれいに仕上がりました。また、痛みや腫れもなく、嚙み合わせも良好で、患者様にも喜んでいただけました。 |
治療回数・期間 | 2回 / 10日 |
およその費用 | 総額118,000円 (セラミックインレー1本59,000円×2本) |
治療のリスクについて | セラミック素材は欠けたり割れたりする可能性があります。破損を予防するためには、メタルインレーに比べ0.5mmほど歯牙を深く形成する必要があります。 そのため、歯髄が生きている生活歯では治療直後に冷たい刺激などでしみやすくなる場合があります(術後知覚過敏)。 形成面には歯髄保護剤を塗布し、知覚過敏の抑制を試みます。また、症状が出ても通常は治療後数週間で症状は落ち着きます。 |