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60代女性 生まれつき欠損している前歯を「片側接着性ジルコニアブリッジ」で補い見た目を改善した症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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60代女性 生まれつき欠損している前歯を「片側接着性ジルコニアブリッジ」で補い見た目を改善した症例

2024.07.04

治療前


治療前の噛み合わせの様子です。

治療中

作製した接着性ジルコニアブリッジです。

治療後


治療後の噛み合わせの様子です。

はじめのご相談内容 「生まれつき下の前歯が生えずすきっ歯のまま過ごしてきたけど、見た目がコンプレックスだった。他院で相談したところ、ブリッジ治療を提案されたが、歯を大きく削ることに抵抗があるので、他の治療方法があれば教えてほしい」とご相談いただきました。
患者様はセカンドオピニオンで来院されています。
診断結果 拝見したところ、下の前歯2本は生まれつき欠損している「先天欠如」で、診察当時は前歯1本分の隙間があり、見た目が不自然でした。

また、両隣の歯は細菌感染で歯ぐきに炎症が起こる「歯周病」や虫歯が生じておらず、健康な状態です。

患者様は噛み合わせなどの機能面よりも見た目を重視した治療を希望されているため、両隣の歯を大きく削って歯を補う「ブリッジ治療」よりも削る量を抑えることができる治療が適していると診断しました。

行った治療内容 見た目を改善する方法として、欠損部位の左隣の歯の裏側に羽のような形の突起を接着剤で取り付けて歯を補う「片側接着性ブリッジ(シングルリテーナー)」を提案し、同意いただきました。

片側接着性ブリッジは従来のブリッジ治療と異なり、接着する歯の裏側をわずかに削るだけで済みます。
しかし強度が劣るため奥歯や複数歯の欠損には適さない場合がありますが、今回は前歯1本のみの治療であり、正しい手順を踏んでしっかり接着することで外れるリスクも軽減できます。

また、接着する歯の材質には美しい白さで劣化しにくい「ジルコニア」をおすすめし、了承いただきました。

まず、左下前歯の裏側をわずかに削り接着面をなだらかに整えたあと、歯の形を細部までしっかり再現できる「シリコーン印象材」で精密な型取りを行いました。
併せて周りの歯の色調を記録するため、高性能の一眼レフカメラを用いて口の中を撮影しています。

次いで、歯型や写真をもとにセラミック加工に特化した歯科技工所で片側接着性ブリッジを作製しました。
人工歯をより自然な見た目に近づけるため、ジルコニアのフレームに数種類のセラミックを盛り付ける「レイアリング」と、着色剤で実際の歯のような色合いを再現する「ステイニング」も施しています。

作製から10日後に、完成した片側接着性ジルコニアブリッジが歯とぴったりと合っていることや色調が周りとなじんでいることを確認してから、接着性の高い「レジンセメント」で接着しました。

接着する際は、ジルコニアブリッジの接着面を酸で処理し接着力を高める「酸処理」を行ったあと、消毒液「無水エタノール」に浸し超音波による洗浄を実施しています。
加えて接着する歯の表面にも酸処理を行ってから、治療を終了しました。

治療期間 約10日
治療回数 2回
およその費用 片側接着性ジルコニアブリッジ
(シングルリテーナー)
284,000円
治療のリスクについて ・ブリッジの装着に際し、天然歯を削る必要があります
・土台となる歯に負担がかかるため、将来的に歯が揺れたり、歯の根が割れたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、被せ物が破損する可能性があります
クリニックより セラミックの接着強度が向上したため、従来の両隣の歯を削る必要があるブリッジ治療を避けて、接着性のブリッジ治療が可能になりました。
通常、ブリッジ治療は両隣の歯2本に支えられていますが、今回のような接着性ブリッジは片側だけに接着したほうが外れるリスクが低いとされています。この形態をシングルリテーナーと呼んでいます。
しかし、奥歯など力がかかる部位では接着性ブリッジが適応できないこともあるため、術前に噛み合わせなどの検査をしっかりと行う必要があります。

歯の欠損にお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。

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