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40代女性 仮歯のまま放置していた前歯をオールセラミッククラウンで審美性と機能面を回復させた症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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40代女性 仮歯のまま放置していた前歯をオールセラミッククラウンで審美性と機能面を回復させた症例

2024.10.05

治療前

治療中

治療後

はじめのご相談内容 「右上前歯の仮歯を長い間放置していたので、頻繁に外れたり歯茎から出血したりするようになった。治療して、見た目や機能面を改善させたい」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、右上前歯には過去に歯根の感染を取り除き薬剤を緊密に詰める「根管治療」が行われていました。治療経過を確認した段階では、虫歯の再感染などの問題は見られませんでしたが、長期間の使用により劣化と黄ばみが見られます。

仮歯は、天然歯や最終的な被せ物と比べて表面がざらついていることから、汚れが付着しやすい特徴があります。そのため、患者様は仮歯が接している部分に汚れが溜まり、歯茎が腫れる「歯肉炎」を引き起こしていました。

この状態を放置すると、仮歯の劣化や黄ばみが進むだけでなく、汚れの蓄積により歯茎が炎症を起こす「歯周病」のリスクも高まります。

以上のことから、早急に最終的な被せ物を作製する必要があると診断しました。

行った治療内容 透明感があり強度にも優れた「e.maxセラミック」を用いた白い被せ物、「オールセラミッククラウン」による治療を提案しました。

仮歯を中心とした周囲の天然歯は透明感が強く、とくに左上前歯には白い縞模様も見られるため、色調の再現性に優れたオールセラミッククラウンが適しています。
また、e.maxセラミックのフレームに何層ものセラミックを重ねる「レイヤリング法」で被せ物を作製することにより、仕上がりが自然になることを説明し、治療に同意いただきました。

まず古い仮歯を除去し、土台となる歯を削って形を整えてから、新しい仮歯を作製しました。
このとき、周囲の歯も含め、歯の表面に付着した強固な汚れの塊「歯石」も取り除き、歯肉炎が治まるのを2週間ほど待っています。

しばらくして歯茎の腫れが改善したことを確認したあと、歯茎よりも下の部分「歯肉縁下」までしっかりと型をとるために、歯と歯茎の境目の溝「歯周ポケット」に糸を挿入する「歯肉圧排」を施しました。
次に、歯の形を細部まで正確に再現できる「シリコン印象材」を用いて精密な型どりを行っています。

それから2週間後、完成したオールセラミッククラウンのフィット感や噛み合わせを確認し、問題がなかったため、接着性の高い「レジンセメント」を使用して装着し、治療を終了しました。

治療期間 約1ヶ月
およその費用 156,000円
(レイヤリング法でのe.maxオールセラミッククラウン、精密印象、仮歯を含む)
治療のリスクについて ・装着に際し、天然歯を削る場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります
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