東京赤坂の歯医者さん、赤坂クレール歯科クリニックです。
今回のテーマは「ホワイトニングの解説」です。
以前は芸能人やアイドルならではの治療だったホワイトニングですが、今では一般化しています。
自由診療のため費用は高いものの、それでも美容整形などに比べれば費用は安くすみますし、
何より白く美しい歯が手に入るという意味で、ホワイトニングを希望する人が増加しています。
そんなホワイトニングですが、実は自宅で行える方法があることをご存知でしょうか。
目次
自宅で行えるホワイトニングとは、ホームホワイトニングのことです。
最も、自宅で行うとは言ってもそのための薬剤などは全て歯科医院での受け取りであり、
イメージとしては施術を歯科医ではなく自身で行うのがホームホワイトニングの特徴です。
患者さんが薬剤を扱うことから安全性が配慮されており、
使用する薬剤は歯科医院で行うホワイトニングよりも濃度が低いものになります。
自分で施術する手間がかかるものの、一方で長い時間歯科医院で治療を受ける手間はかかりません。
「ホームホワイトニング=自宅でホワイトニングを行う」のイメージが強く、確かにそれは間違ってはいません。
しかし、ホームホワイトニングではいくつかの注意点があり、また間違った認識をしている人も多く、
そのため改めてホームホワイトニングの注意点を挙げておきます。
自宅でホワイトニングできるという点から、通院しなくても良いと考える人がいますが、それは間違いです。
ホームホワイトニングをするための薬剤の受け取りに歯科医院に行く必要がありますし、
経過観察を目的とした通院も必要で、そのため一切通院が必要ないというのは間違った認識です。
ホームホワイトニングでは、薬剤を含んだマウスピースを装着、それを歯に浸透させてホワイトニングします。
マウスピース装着は1日2時間ほど必要で、その時間を確保できない人はホームホワイトニングができません。
1日2時間のマウスピース装着が可能であること…それがホームホワイトニングをするための必須条件です。
歯科医院でもホワイトニングできますが、ホームホワイトニングの効果はそれとは若干異なります。
まず薬剤の濃度が低く、そのため効果が出る…つまり歯が白くなるまでに時間がかかりますし、
一方で薬剤が歯に深く浸透するため、歯科医院で行うホワイトニングに比べて持続期間が長いのです。
歯科治療のホワイトニングでは、どのような仕組みで歯を白くしているのでしょうか。
ポイントは薬剤に含まれる成分で、これは過酸化水素や過酸化尿素を使用しています。
簡単に言えば、これらの薬剤の効果によってエナメル質の構造が変化するのです。
まず元どおりのエナメル質が無色透明になり、これで歯の表面に付着した着色を落とします。
さらに角ばった形状のエナメル質が丸みを帯びた形へと構造変化、
これによってエナメル質に当たる光がその奥の変色した象牙質に届かなくなります。
正確には光が乱反射するようになり、そのため変色した象牙質が見えなくなって歯が白く見えるのです。
つまり、ホワイトニングは「歯を白くする治療」ではなく「歯を白く見せる治療」というのが正しい表現で、
例えるならエナメル質にマスキング効果をもたらして透明ガラスから曇りガラス状態にするのです。
ホームホワイトニングはあくまでホワイトニングの方法の一つ、
歯科治療のホワイトニングでは他に次の二つの方法があります。
歯科医院で行うホワイトニングです。歯科医が薬剤を扱うためその濃度は高く、
そのためホームホワイトニングに比べて効果が出るのが早いのがメリットです。
一方で後戻りもしやすく、持続期間を比較するとホームホワイトニングの方が長持ちします。
ホームホワイトニングに加えて、オフィスホワイトニングも併用する方法で、
それぞれのホワイトニングをあわせているため、効果・持続期間において最も優れたホワイトニングです。
ただしその分費用は高く、効果は高いが費用も高いというのがデュアルホワイトニングの特徴でしょう。
いかがでしたか?
最後に、ホワイトニングの解説についてまとめます。
1. ホームホワイトニング :自宅で行うホワイトニングで、安全性を考慮して薬剤の濃度は低く設定してある
2. ホームホワイトニングの注意点 :通院は必要、1日2時間のマウスピース装着が必要など
3. ホワイトニングの仕組み :エナメル質にマスキング効果をもたらし、歯を白く見せている
4. その他のホワイトニング :オフィスホワイトニング、デュアルホワイトニング
これら4つのことから、ホワイトニングの解説について分かります。
ホームホワイトニングの特徴をまとめると、「効果が出るのは遅いが後戻りするのも遅い」であり、
これはオフィスホワイトニングと全く逆の特徴だと捉えれば良いでしょう。
美しい歯を手にするため、みなさんもホワイトニングを検討してみてはいかがでしょうか。