妊娠中のホワイトニングについて千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック
東京赤坂の歯医者さん、赤坂クレール歯科クリニックです。
今回のテーマは「妊娠中のホワイトニング」です。
ホワイトニングは自由診療であり、つまり患者さんの意思で受けられる治療になります。
とはいえ、身体の健康状態によってはおすすめできないケースもあり、
例えば妊娠中の女性がホワイトニングをすることはおすすめできません。
対応している歯科医院もあるかもしれませんが、ほとんどの歯科医院では対応していないでしょう。
結論からいうと、現状妊娠中にホワイトニングした場合の影響は分かりません。
妊娠中の女性がホワイトニングする場合のリスクとして、お腹の胎児への影響の有無が挙げられるのですが、
影響があるかもしれないし、ないかもしれない…つまり分からないのが現状の答えです。
分からないからこそ安全性を優先して、妊娠中の女性のホワイトニングに対応していない歯科医院が多いのです。
とはいえ、「妊娠中の女性はホワイトニングできない」と定められているわけではないため、
対応する歯科医院と対応していない歯科医院に分かれています。
出産後というのが「出産して間もないタイミング」を示しているなら、
その時期でのホワイトニングもおすすめできず、なぜなら母乳への影響を考慮しているためです。
この場合もやはり、ホワイトニングが母乳に影響するかは定かではありません。
しかし、影響する可能性がゼロではないということを考えると、やはりおすすめはできないのです。
つまり、妊娠中の女性がホワイトニングを希望した場合、
安全に対応できるのは「出産して授乳を終えた時期」になります。
そもそも、ホワイトニングは身体の健康に問題がなければ自由に受けられる治療ですから、
敢えて妊娠中・授乳中に希望するほど焦る治療ではないというのが正直な見解です。
例えば、歯列矯正の場合は理想の歯並びが手に入るまでに時間がかかります。
しかし、ホワイトニングは一度施術すれば効果を実感できる治療ですから、
「いち早く白くしなければならない」とリスクを冒す必要はないでしょう。
ホワイトニングは病気の治療ではないため、リスクあるタイミングを行うものではありません。
何らかの事情に妊娠中にどうしても歯を白くしたい場合、以下の方法で対応することを考えましょう。
ホワイトコートは歯のマニキュアのようなもので、「塗る」という方法で歯を白くできます。
これも審美治療の一つですが、ホワイトコートなら妊娠中でも対応可能です。
もっとも、安全性を考えればそれでも安定期以外の時期は避けるべきでしょう。
また、市販のホワイトニング歯磨き粉は、歯科治療のホワイトニングとは全くの別物であり、
象牙質の変色を白くする効果はありません。ただ、歯の表面のクリーニング効果は得られるため、
コーヒー・ワインなどの着色による変色なら、充分落として綺麗にできるだけの効果はあるでしょう。
妊娠している女性がホワイトニングできないことは例外的に感じる人もいるかもしれませんが、
ホワイトニングは誰にでも対応できる治療ではなく、以下に該当する人には基本的におすすめできません。
このように、患者さんの健康診断・歯の変色の原因などによっては対応できないケースがあるため、
ホワイトニングを希望する人は一度医師に相談してみるのが確実です。
いかがでしたか？
最後に、妊娠中のホワイトニングについてまとめます。
1. 妊娠中にホワイトニングするとどうなるか ：お腹の胎児に影響あるかもしれないし、ないかもしれない
2. 出産後ならホワイトニングできるのか ：母乳への影響が否定できない以上、授乳を終えたタイミングが確実
3. ホワイトニングに焦りは必要ない ：そもそも、敢えて妊娠中・授乳中に行わなくても良い
4. 妊娠中にどうしても歯を白くしたい場合 ：ホワイトコート、ホワイトニング歯磨き粉などで対応
5. ホワイトニングできない人 ：虫歯・歯周病がある人、18歳未満の人、過度の知覚過敏の人など
これら5つのことから、妊娠中のホワイトニングについて分かります。
現状、ホワイトニングで使用する薬剤のお腹の胎児への影響の有無は明らかになっておらず、
影響がある可能性がゼロではない以上、妊娠中のホワイトニングはおすすめしていません。
もっとも、仮に影響がないと判断されれば対応可能になってくるでしょうから、
あくまで現時点の見解として参考にしてください。
