セラミックの歯に寿命はありますか？千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック
東京赤坂の歯医者さん、赤坂クレール歯科クリニックです。
今回のテーマは「セラミックの歯の寿命とメンテナンスについて」です。
セラミックは審美性に優れ、その高い耐久性も利点の一つです。自費診療のため保険診療と比べ費用がかかりますが、見た目の美しさや長く使用できるといったメリットから、セラミックでの治療を選択する人が増えています。
長持ちすると言われるセラミックですが、自分の歯と同じようにメンテナンスすることがとても大切です。メンテナンス次第でセラミックの寿命は長くも短くもなってしまいます。
今回はセラミックを長持ちさせるために気をつけたい点について解説します。
目次
セラミックの寿命は材質や使い方などで異なりますが、約10年程度が目安と言われています。しかし、一般的な寿命よりも長くセラミックの歯を使用できる人もいます。一方で、短い期間で欠けたり壊れるなどして、作り直しが必要な人もいます。
その差には何があるかというと日々のメンテナンスが大きく関係しています。
つまり、毎日のデンタルケアに加え定期的なメンテナンスを取り入れ、歯の健康を保つことがセラミックの寿命を延ばすことにつながるのです。
セラミックは高い耐久性と強度が特徴の一つです。その表面はツルツルとしていて汚れが付きにくい材質とも言われています。しかしセラミック自体が丈夫であっても、それを支える歯や歯茎にトラブルがあると、せっかくセラミックで治療した歯を良い状態で保つことが難しくなってしまいます。
年齢を重ねるごとにどうしても歯茎は衰え、下がっていきます。セラミックの被せもの(クラウン)の場合、しだいにセラミックと歯茎の間に隙間が生じます。その隙間から細菌が入ると、セラミックの中の歯や根っこの部分が虫歯菌に侵されてしまうのです。
痛みを伴うことが少ない歯周病は、知らず知らずのうちに静かに進行します。加齢でも多少歯茎が下がることがありますが、歯周病は加齢よりも早いスピードで歯茎を下げてしまうことがあります。そうして歯茎が下がったところにできた隙間から細菌が入り、セラミックを支える歯が虫歯になってしまうことがあります。
歯を大切にしようとするあまり、強い力でブラッシングをしてしまう人がいます。実はこれが原因で歯茎が傷つき、歯茎下がりを起こしている場合があるのです。また、歯ブラシの毛が硬すぎる場合も歯茎を傷めてしまう可能性があります。このような原因で歯茎下がりを起こし、そこからセラミックを支える歯が虫歯になることもあります。
何かに夢中になって作業している時や力を込める時など、気づかないうちに歯を食いしばっていることがあります。このようなふとした行動もセラミックの歯に負担をかけています。また、睡眠時の歯ぎしりは起床時よりも噛みしめる力が約５倍とも言われており、その負荷の大きさが想像できますね。このように必要以上にセラミックに負荷がかかると、ヒビが入ってしまったり割れたりしてしまうことがあります。
噛み合わせが合っていない場合も、セラミックの破損につながります。
それでは、どうすればセラミックを良い状態で使い続けられるのでしょうか。
適切なメンテナンスを行えば、セラミックの耐久性や審美性を長期にわたって維持できるのです。
毎日のブラッシングでしっかりと歯を磨いていても、それだけでは取り切れないプラークがあります。歯科医院では、普段のホームケアだけでは取り切れないプラークや歯石を取り除くことができます。
空気圧によって音波振動を発生させ歯石などの硬い汚れを除去します。
コーヒーやタバコ、ワインなどによって歯やセラミックに付着してしまった着色汚れを除去します。
歯石やプラークなどの汚れを付きにくくします。
ペーストを塗布し、プラークを付きにくくします。
このように、歯科医院では様々な方法でクリーニングを行います。
見た目からはセラミックの中がどのような状態かを判断することは困難です。歯科医院ではセラミックの内部が虫歯になっていないかをレントゲンで検査します。それと同時に、歯周病などトラブルが起きていないかを確認します。もし、歯周病などのトラブルが見つかった場合には治療を開始します。
強い力でのブラッシングは歯茎を傷める要因でしたね。毎日丁寧にケアをしていても、やり方が間違っていてはセラミックの寿命を縮めてしまいます。歯科医院での定期検診で歯や歯茎の状態をチェックし、正しくセルフケアができているかも確認しましょう。
歯ぎしりや食いしばりがあり、セラミックへの負担が大きい場合にはマウスピースを使用して対処することがあります。また、なかなか自分では制御できない睡眠時の歯ぎしりや食いしばりに対してもマウスピースの装着は効果があるので、歯ぎしりなど思い当たる症状がある場合は歯科医院に相談しましょう。
噛み合わせが悪いと歯に負荷がかかるため、気づかないうちにセラミックが破損してしまう場合があります。
噛み合わせのバランスが崩れていると、セラミックで治療した歯に悪影響があるだけでなく体の不調にもつながるため、歯列矯正などで噛み合わせを改善することも大切です。
セラミックの歯の寿命とメンテナンスの重要性を紹介しました。
セラミックの詰めものや被せもので治療したから大丈夫と安心せずメンテナンスを行うことが、セラミックの歯だけでなくお口の健康を保つ秘訣です。
日々のセルフケアだけではなく定期的に歯科医院で歯の状態を確認し、口内のトラブルを防ぎながらセラミックの歯と長く付き合っていきましょう。
