東京赤坂の歯医者さん、赤坂クレール歯科クリニックです。
セラミックの歯が外れそう、外れたらどうしようかと悩んでいませんか。万が一外れてしまっても、適切な対処法を知っていれば、慌てずに済みます。
この記事では、セラミックが外れてしまったときの対処法を詳しく解説します。
ご自身の状況に合わせた対処法を見つける参考にしてみてください。
目次
セラミックが外れる主な原因は、主に以下の4つです。
それぞれを順に紹介します。
予期せぬ事故や怪我が起こった場合、歯に強い衝撃が加わることでセラミックが外れる可能性が高まります。
例えばサッカーやバスケットボールなどの動きの激しいスポーツでは、突発的な衝撃により歯を強打し、セラミックが外れてしまうケースが珍しくありません。
日常生活でも思わぬアクシデントで歯に強い力が加わることがあり、セラミックが外れるだけでなく、割れたり欠けたりするリスクも存在します。
歯科用セメントはセラミックを歯にしっかり固定する役割を担っていますが、永続的なものではありません。長期間の使用で徐々に接着剤が劣化すると固定力が低下し、セラミックが歯から外れやすくなります。
接着剤が劣化した場合は、噛む際に違和感を覚えたり、セラミックが少し浮いているように感じたりします。
セラミックは細菌や汚れが付着しにくい素材のため、一般的にむし歯の再発リスクは低めです。しかしセラミックと歯の間に微小な隙間ができ、細菌が侵入してむし歯が進行することがあります。
むし歯を放置するとセラミックと歯の適合が悪くなり、最終的にセラミックが外れる原因となります。
歯ぎしりや食いしばりにより強い力が歯に繰り返し加わり、セラミックが耐え切れなくなって外れてしまうときがあります。
食べ物を噛む力は自分の体重ぐらいといわれますが、歯ぎしりは体重の2~5倍ほどの力が歯にかかるとされています。
家族から歯ぎしりや食いしばりを指摘された経験がある方は、注意が必要でしょう。
セラミックが外れてしまった場合、まずは口腔内の安全確保が最優先です。セラミックの破片や歯冠全体が口腔内にある場合、慎重に取り出します。
誤って飲み込んだり吸い込んだりすると、消化器や呼吸器に深刻な影響を及ぼす恐れがあるため、細心の注意が必要です。
あわせてセラミックが外れた部分は、通常よりも細菌感染のリスクが高くなります。優しく丁寧に歯磨きすること、必要に応じて塩水でうがいを行い、清潔さを保ちつつ刺激を最小限に抑えましょう。
次に、取り出したセラミックを慎重に保管します。歯科医師が再装着や修復の可能性を判断する際に、外れたセラミックが必要です。
清潔な容器やファスナー付きの袋に入れ、安全な場所に保管します。自分で再装着しようとしたり、市販の接着剤を使用したりすると再装着できなくなるリスクがあるため、そういった処置は避けてください。
痛みや不快感がある場合は、市販の鎮痛剤を適量服用することで一時的な症状の緩和が期待できます。ただし、あくまで対症療法であり、根本的な解決にはなりません。
なるべく早い段階で、歯科医院を受診しましょう。
歯科医院ではセラミックが外れた部分の状態を詳細に確認し、再装着または再製作のいずれかの対応を行います。
破損がなく再装着が可能な場合は、元のセラミックを再利用することで、費用を抑えた治療が可能です。
一方、以下の場合は新しいセラミックの作製が提案されます。
新しいセラミックを作る場合は、より強度の高い素材で作り直すことも可能です。どの治療方法が適しているかは、歯科医師と相談して決定しましょう。
ここからは、セラミックをなるべく長持ちさせるためにできることを紹介します。
セラミックを長持ちさせるためには、日常的な丁寧なケアと専門家による定期的なメンテナンスを組み合わせることが重要です。
いかがでしたか。
セラミックが外れる原因は、むし歯の進行や歯ぎしりなど様々です。
万が一、セラミックが外れたしまった場合は、外れたセラミックを清潔な容器に保管し、早急に歯科医院を受診しましょう。