2022.04.13
食いしばりにより奥歯の歯根が割れています
割れ目から菌が侵入し骨に炎症が及んでいる状態
<抜歯後3か月>
歯肉はきれいに回復しています
抜歯時に行った骨造成処置の影響で骨の回復も良い状態です
<インプラント術前>
CTデータを元にインプラントの理想的な位置を設計
設計通りにインプラントを埋入できるよう、サージカルガイドを作製しました
<インプラント術後>
シミュレーション通りインプラントが埋入されました
インプラントにヒーリングアバットメント(保護キャップ)を取り付け生着を待ちました
<埋入後3か月>
口腔内スキャナーにてインプラントの位置をスキャンしました
一眼レフカメラにて色調を採得しました
<上部構造の作製>
コンピュータ上でインプラントの埋入位置を再現
ジルコニアの形態を設計しました
<上部構造の完成>
ジルコニアにて作製したネジ固定様式の上部構造です
<上部構造の装着>
ネジ固定にてインプラントに装着
(スクリューリテイン)
ネジ穴をレジンで封鎖して治療を完了しました
歯肉とも調和が取れ、嚙み合わせも良好です
はじめのご相談内容 | 「右下奥歯の歯茎が腫れ、異臭がする」とご相談いただきました。 |
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診断結果 | 診察したところ、食いしばりが原因で奥歯の歯根が縦に割れていました。さらに、その割れ目から菌が侵入し、歯肉だけでなく顎骨にまで炎症が進んでいる状態でした。 骨の炎症がさらに進行する前に、早期の抜歯が必要と診断しました。 |
行った治療内容 | 抜歯と共に骨造成処置を行い、骨と歯肉の回復を待ちました。 3か月後、CT検査を行いインプラント治療を計画。サージカルガイド(インプラント手術用のマウスピース型装置)を用いインプラントを埋入し、インプラントと骨が結合するまでさらに3か月待機しました。 インプラントの埋入位置を口腔内スキャナーにてスキャンし、ジルコニアで上部構造を作製した後、ネジで固定して治療を完了しました。 |
術後の経過・現在の様子 | 歯肉と調和が取れており、嚙み合わせも良好で順調に推移しています。 |
治療回数・期間 | 約7か月 (抜歯、骨造成処置から3か月待機しインプラントを埋入。その後インプラントの生着(移植した細胞や組織が正常に機能すること)を3か月待って、セラミック上部構造を作製) |
およその費用 | 治療費総額 453,000円(税別) (CT検査費、インプラント手術費、ガイド手術費、セラミック上部構造費すべて含む) |
治療のリスクについて | ・インプラントは埋入治療後、生着しない場合があります。 ・インプラント治療後、メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎を起こしインプラントが脱落する可能性があります。 ・セラミックは使用環境によって外れてしまうことがあります。 ・強い食いしばりがあったり高度の高いものを誤って噛んだりすると、セラミックが割れてしまうことがあります。 |