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60代女性 劣化が進んだ銀歯を除去して耐久性の高いジルコニアオーバーレイで修復した症例千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック

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60代女性 劣化が進んだ銀歯を除去して耐久性の高いジルコニアオーバーレイで修復した症例

2024.08.19

治療前

治療後

はじめのご相談内容 「食いしばる力が強いせいか、左上奥歯の舌触りがザラザラしてきた。銀歯も古く心配なので、改めて治療をしたいがどうしたらいいか」とご相談いただきました。
診断結果 拝見したところ、左上の奥歯には銀の詰め物「パラジウムアンレー」が装着されていましたが、長年使用したことによる劣化が見られます。また食いしばりによって残っていた歯が削れ、アンレーとの境目に段差が生じていました。

奥歯はもともと噛む力が強くかかる部位ですが、食いしばりの癖によって過剰な負荷がかかり、このままでは歯が欠けてしまうおそれがあります。
そのため、耐久性の高い詰め物で修復し直す必要があると診断しました。

行った治療内容 以前と同じアンレーでの修復も可能でしたが、患者様の食いしばる力を考慮したうえで、今回は天然歯に近い色合いで耐久性のある「ジルコニア」を使用し、歯の噛み合わせ部分だけを覆う浅い被せ物「オーバーレイ」による修復を提案しました。

ジルコニアは強度が高く、噛む力が強い方でも安心して使用できること、オーバーレイは歯を根元まで覆わないため、歯を削る量を最小限に抑えられることを説明し、治療に同意いただいています。

まず、麻酔を行ってから左上奥歯の古いアンレーを外したところ虫歯が再発していたため、虫歯のみを染める「う蝕検知液」を用いて取り残しがないよう丁寧に虫歯を除去してから、歯の形を整えました。
また、オーバーレイを装着する部分がしみるのを予防するため、歯の神経に近い部位である「象牙質」を保護する薬液「コーティング剤」を塗布しています。

次に、ぴったりと合った詰め物を作製するため、細部まで再現できて変形しにくい「シリコーン印象材」を使って精密な型取りを行い、削った部分に仮の詰め物を入れて初回の治療を終了しました。

約1週間後、完成したジルコニアオーバーレイがぴったりと適合していることを確認できたため、噛み合わせを調整し、詰め物がしっかりと密着するように以下の前処理を行いました。

・オーバーレイの内面に微細な凹凸を作り接着力を高める「エッチング処理」を行ったあと、エタノール液を使った超音波洗浄
・オーバーレイを装着する歯の面にもエッチング処理を行ったあと、象牙質の表面に薄い膜を作る「ボンディング処理」

最後に、耐久性と接着力の高い「レジンセメント」を使用してオーバーレイを装着し、治療を終了しています。

治療期間 約1週間
治療回数 2回
およその費用 90,000円
(ジルコニアオーバーレイ)
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です
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