金属アレルギーと歯の治療：セラミックで叶える安心と美しさ千代田線赤坂駅徒歩2分の歯医者|赤坂クレール歯科クリニック
口の中の銀歯や金属の被せ物が、実は金属アレルギーの原因になっているかもしれません。歯科治療において長年使われてきた金属素材ですが、近年その健康リスクが注目されています。特に金属アレルギーを持つ方にとって、口腔内の金属は全身の不調を引き起こす要因となり得ます。しかし近年、このリスクを回避し、さらに審美性も追求できるセラミック治療があります。
目次
金属アレルギーは、アクセサリーだけでなく、口の中の金属も大きな要因となります。口腔内は常に唾液で湿っており、金属イオンが溶け出しやすい環境です。溶け出した金属イオンが体内に吸収され、免疫細胞によって異物と認識されることでアレルギー反応が誘発されます。
具体的な症状としては、口内炎や舌の痛み、味覚異常などの口腔内のトラブルに加え、手足の湿疹、かぶれ、アトピー性皮膚炎の悪化、頭痛、めまい、肩こり、倦怠感など、全身にわたる多様な症状が現れることがあります。
これらの症状は、原因不明の体調不良として現れることも多く、長期間口腔内に金属がある方で不調が続く場合は、一度歯科医院に相談することをお勧めします。
特に、症状がすぐに現れない「遅延型アレルギー」であることも多く、原因に気づきにくい傾向があります。
金属アレルギーのリスクに対し、セラミックは生体親和性と審美性の高さから注目されています。セラミックは陶器の一種で金属を一切含まないため、金属アレルギーのリスクがなく、人体に安全な素材です。
また、セラミックは高い審美性を提供できます。天然の歯と区別がつかないほどの透明感と自然な色合いを再現できるため、治療した歯が目立つ心配がありません。
お口の中の銀歯が目立つことに抵抗を感じていた方にとって、セラミックは審美的なメリットを提供してくれます。
セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。患者さんの歯の状態や治療部位、費用などを考慮し、最適な素材が選択されます。
全てがセラミックで構成され、最も審美性に優れています。天然の歯のような透明感と光沢を再現でき、前歯など見た目を重視する部位に適しています。金属アレルギーの心配もありません。
人工ダイヤモンドと呼ばれる高い耐久性と強度を兼ね備えています。審美性にも優れていて、金属アレルギーの心配がない素材です。
内側にジルコニアを使用し、外側にセラミックを焼き付けた素材です。ジルコニアは非常に強度が高く、奥歯など強い力がかかる部位でも使用できます。審美性も高く、金属アレルギーのリスクもありません。
セラミックと歯科用プラスチックを混合した素材です。費用を抑えられるメリットがありますが、オールセラミックやジルコニアセラミックに比べて強度が劣り、変色や汚れが付着しやすいデメリットがあります。
ちなみに、セラミックは虫歯治療後の「詰め物（インレー）」や「被せ物（クラウン）」のどちらも適応可能です。そのため、金属製のものをセラミックに置き換えることで、金属アレルギーのリスクを排除し、見た目を改善できます。
金属アレルギーと診断されている、またはその可能性がある、金属アレルギーにならないか心配といった場合は、以下のステップで治療を進めましょう。
まずは金属アレルギーに詳しい歯科医師または皮膚科医に相談し、アレルギー検査で原因金属を特定します。
原因金属が特定されたら、口腔内の詰め物や被せ物を確認し、該当する金属を除去する計画を立てます。除去時は金属粉末の飛散対策を講じる歯科医院を選びましょう。
金属除去後、セラミックをはじめとする金属を含まない素材に置き換えます。これにより、金属アレルギーの症状改善が期待できます。
セラミックの機能と審美性を維持するためには、日々のケアに加え、定期的な歯科医院での検診とクリーニングが不可欠です。
セラミック治療には、金属アレルギーのリスク回避以外にも様々なメリットがあります。
天然歯と区別がつかない自然な仕上がりで、見た目の改善が期待できます。
金属を一切含まないため、アレルギー反応のリスクがありません。
歯との適合性が高く、隙間ができにくいため、虫歯菌が侵入しにくいとされています。
表面が滑らかなため、プラークや着色汚れが付着しにくく、衛生的です。
一方で、以下の注意点もあります。
保険適用外の自由診療となるため、費用は金属に比べて高額になります。
種類によっては、強い衝撃で破損する可能性があります。
歯の形を整えるために、ある程度の量を削る必要があります。
もし、原因不明の体調不良に悩んでいたり、口腔内の金属が気になる場合は、ぜひセラミック治療の可能性を検討してみてください。
金属アレルギーのリスクを排除し、口腔内の機能を回復させ、審美性を向上させるために、歯科医師と十分に相談し、ご自身に最適な治療法を選択することが重要です。
